特に2025年は、クラシカルな古典柄に現代的なデザインを取り入れた「モダン着物コーデ」が人気。

さらに、InstagramなどSNSでも話題の「くすみカラー」「レトロポップ柄」「北欧風モチーフ」など、新しい流行も続々と登場しています。

この記事では、2025年の着物・帯の最新流行り柄を詳しく解説しながら、初心者でも失敗しない組み合わせのコツやシーン別おすすめコーデをご紹介します。

1. 2025年の着物・帯トレンドの傾向

2025年の着物・帯のトレンドは、これまで以上に「古典×モダンの融合」がキーワードになっています。

伝統的な和柄を大切にしながらも、現代的な要素を取り入れたデザインが注目されており、若い世代から大人世代まで幅広い層で人気が高まっています。

特にSNSやファッション雑誌では、以下の3つのポイントが大きなトレンドの流れを作っています。

① 古典柄のリバイバル

長く受け継がれてきた桜・松・鶴・亀甲などの古典的なモチーフが再び人気を集めています。

ただし、従来の鮮やかな色合いではなく、くすみカラーや淡いパステルトーンを用いたデザインに進化しており、上品で柔らかな印象が特徴です。

② 北欧・レトロポップ柄の台頭

若者世代を中心に、モダンで遊び心のある柄が支持されています。

幾何学模様やカラーブロックなど、北欧デザインを意識した着物や帯が増加中。

さらに、昭和レトロを彷彿とさせるポップな花柄やドット柄も、街歩きコーデに取り入れる人が急増しています。

③ SNS発信で広がる最新スタイル

InstagramやTikTokなどのSNSでは、「着物をもっと自由に楽しむ」という流れが加速中です。

和装と洋装を組み合わせたミックスコーデや、帯の結び方を工夫したアレンジ術など、個性を重視したスタイルが注目されています。

その結果、従来は格式高いイメージのあった着物も、普段使いしやすいおしゃれアイテムとして再評価されています。

2. 着物の流行り柄ベスト5

2025年の着物トレンドでは、伝統的な古典柄からモダンで個性的なデザインまで、幅広いスタイルが注目を集めています。

ここでは、SNSや専門誌でも話題になっている 最新の人気柄トップ5 をご紹介します。

① 古典柄リバイバル – 王道の上品さが再注目

桜、梅、菊、鶴、亀甲などの古典的なモチーフは、今年再び大きな人気を集めています。

特に注目されているのは、「古典柄×くすみカラー」の組み合わせ。

従来の鮮やかな色合いから、淡いグレージュやモーブピンクなどの柔らかな色味にシフトすることで、クラシカルで上品ながらも現代らしい印象になります。

さらに、古典柄はフォーマルシーンだけでなく、カジュアルな街歩きスタイルにも取り入れやすく、若い世代から40代・50代まで幅広い年齢層に支持されています。

② 北欧テイストの幾何学柄 – シンプルモダンで大人気

最近のトレンドとして急速に広がっているのが、北欧デザインを意識した幾何学柄です。

三角形や円、ストライプなどを組み合わせた ミニマルで洗練されたデザイン が特徴で、洋服感覚で着物を楽しみたい人に最適。

特に、白・グレー・ネイビーといった落ち着いた配色が多く、モダンで大人っぽい印象に仕上がります。

帯や小物との相性も抜群で、シンプルながらも存在感のある着こなしを演出できます。

③ レトロポップ柄 – 昭和ブームで注目度上昇

2025年は、昭和レトロブームの影響を受けたポップなデザインが大きなトレンドです。
ドット、チェック、大きな花柄など、どこか懐かしくも新しい雰囲気を持つ柄が人気で、特に20〜30代の若者層を中心に支持が広がっています。

さらに、InstagramなどのSNSでも 「レトロ×現代小物」 のコーデが話題。

たとえば、レトロ柄の着物にスニーカーやカゴバッグを合わせるなど、和洋ミックスのスタイルが注目されています。

④ くすみカラーの上品柄 – ナチュラル志向の新定番

2025年の着物市場で大きなトレンドとなっているのが「くすみカラー×シンプル柄」です。
淡いベージュ、オリーブ、ミントグリーンなどの落ち着いた色合いは、年齢問わず着こなしやすく、洗練された雰囲気を演出します。

また、シンプルな柄と組み合わせることで、大人っぽく上品な印象に。

特に、帯や小物でアクセントを加えることで、フォーマルからカジュアルまで幅広く活用できるのが魅力です。

⑤ 自然モチーフ柄 – 草花・水・動物が人気上昇中

最後に注目したいのが、自然をモチーフにしたナチュラルデザインです。
草花、水の流れ、鳥や蝶などを描いた柄は、季節感を大切にしたい方にぴったり。
特に春夏は花柄や水紋柄、秋冬は紅葉や雪の結晶など、シーズンに合わせた柄選びが人気を集めています。

さらに、こうした自然モチーフはやさしい雰囲気を与えるため、初めて着物を着る方や、日常使いを考えている方にもおすすめです。

3. 帯の流行り柄と人気素材

2025年の帯トレンドは、「華やかさとシンプルさのバランス」がキーワード。
これまで主流だった重厚な金銀柄だけでなく、日常使いしやすいモダンデザインの帯も人気を集めています。

着物と同様、古典柄と現代的デザインを組み合わせたハイブリッドなスタイルがトレンドの中心です。

ここでは、2025年注目の帯の流行り柄と素材を4つの視点から詳しく解説します。

① 西陣織のモダンデザイン – 高級感と現代性の融合

西陣織は伝統的で高級感のある帯として知られていますが、近年は現代のライフスタイルに合わせたデザインも増えています。

特に人気なのは、シンプルな地紋にゴールドやシルバーを効かせた上品な柄や、幾何学模様を取り入れた都会的なデザインです。

• 特徴
  立体感のある織りと光沢感

• おすすめシーン
  フォーマル・パーティ・お呼ばれコーデ

• 相性がいい着物
  訪問着、付下げ、色無地など

華やかさはありつつも、派手すぎず上品にまとまるため、若い世代から大人世代まで幅広く支持されています。

② 博多織のシンプル幾何学模様 – カジュアル派に大人気

博多織は、しっかりとした質感と締めやすさで人気の高い帯です。
2025年は、細かい縞模様や格子柄など、ミニマルで洗練されたデザインが注目されています。
特に「博多献上柄」と呼ばれる伝統的なストライプは、シンプルながらも高級感があり、日常使いにもフォーマルにも対応できる万能アイテムです。

• 特徴
  軽くて締めやすい、動きやすい

• おすすめシーン
  街歩き、ランチ会、カジュアルなお出かけ

• 相性がいい着物
  小紋、木綿着物、紬など

SNSでは、博多織の帯をくすみカラーの着物と組み合わせた「シンプル×ナチュラル」なコーデが人気です。

③ ゴールド×シルバーの華やか帯 – インパクト重視のトレンド

近年は、金や銀を効果的に使ったラグジュアリーなデザインの帯もトレンドです。
格式高い結婚式やお茶会ではもちろん、あえてカジュアルな着物に合わせてモード感を出すスタイルも人気。

• 特徴
  光沢感のある豪華な見た目

• おすすめシーン
  結婚式・成人式・特別なお祝い事

• 相性がいい着物
  訪問着、振袖、黒留袖

ただし、着物がシンプルな場合は帯でアクセントをつけるのが効果的ですが、柄が多い着物に合わせると派手になりすぎるため、バランスを意識することがポイントです。

④ カジュアルな半幅帯 – 普段着コーデの定番に

https://ebisudo-kimono.com/column/antique_nagoyaobi/近年、普段着着物の人気が高まる中で、半幅帯の需要が急増しています。
昔は浴衣専用というイメージが強かった半幅帯ですが、近年はおしゃれなデザインが増え、街着やカジュアルな場でも活躍しています。

• 特徴
  結び方のバリエーションが豊富でアレンジ自在

• おすすめシーン
  街歩き・カフェ巡り・旅行

• 相性がいい着物
  木綿着物、デニム着物、レトロ柄の小紋など

特に2025年は、北欧風のポップな柄やシンプルな無地タイプが人気。
帯締めや帯留めを使って小物で遊ぶコーディネートも増えています。

4. 着物×帯の組み合わせトレンド

2025年の着物コーディネートは、「柄同士のバランス」と「色の抜け感」が重要なポイントです。
着物と帯の組み合わせ次第で印象は大きく変わるため、今年らしいスタイルを作るには最新トレンドを押さえておくことが大切です。

ここでは、特に人気の高い4つの組み合わせ方をご紹介します。

① モダン柄着物 × シンプル帯 – 着物を主役にするコーデ

大胆な幾何学柄や北欧風デザインなど、存在感のある着物を選ぶときは、帯をシンプルにまとめるのが2025年流。
例えば、グレーやベージュなどの無地感覚の博多織や半幅帯を合わせると、着物がより際立ち、都会的で洗練された印象に仕上がります。

ポイント

柄×柄よりも、柄×無地でバランスを取る

帯締めや帯留めでワンポイントのアクセントを加える

小物は同系色で統一すると大人っぽさが増す

② 古典柄着物 × アクセント帯 – 上品で華やかな組み合わせ

桜や菊などの古典柄の着物には、あえて存在感のある帯を合わせるスタイルが注目されています。
たとえば、くすみカラーの古典柄着物にゴールドやシルバーを使った西陣織の帯を合わせると、トレンド感と格調高さを兼ね備えたコーディネートが完成します。

• おすすめシーン
  結婚式・お茶会・成人式など

• カラーのコツ
  着物の柄に使われている色を帯の差し色に取り入れると、統一感が出やすい

③ 季節感を意識した柄合わせ – 春夏秋冬でおしゃれ度アップ

着物と帯のコーディネートで大切なのは、季節感を取り入れることです。
2025年は、以下のような組み合わせが人気です。

• 春
  桜や菜の花柄の小紋 × 淡いピンクやグリーンの帯

• 夏
  水紋や朝顔柄の絽の着物 × 涼やかなブルーや白地の帯

• 秋
  紅葉柄の着物 × 深いボルドーやブラウンの帯

• 冬
  雪輪模様の着物 × シルバーや黒地の帯でシックにまとめる

こうした季節のモチーフを意識することで、上級者らしいコーディネートが楽しめます。

④ カラーコーデ術 – くすみカラーで統一感を演出

2025年は「くすみカラー×ニュアンスカラー」の組み合わせがトレンドです。
淡いベージュやグレージュの着物に、同系色の帯を合わせると、落ち着いた印象になり大人っぽく仕上がります。
一方で、あえて反対色を帯に使ってコントラストをつけると、モダンで個性的なコーディネートも楽しめます。

• 例1
  くすみピンクの着物 × グレーのシンプル帯

• 例2
  淡いブルーの着物 × 深緑の差し色帯

• 例3
  ナチュラルベージュの着物 × マスタードの半幅帯

帯締め・帯揚げなどの小物で色をリンクさせると、全体の統一感がさらに高まります。

5. 年齢別・シーン別おすすめ柄コーデ

2025年の着物・帯トレンドは幅広い世代で楽しめるデザインが豊富です。
ただし、年齢やシーンに合った柄選びを意識することで、より洗練された着こなしができます。

ここでは、20代・30代・40代以上の方に向けたおすすめコーディネートと、結婚式・お茶会・街歩きなどのシーン別のポイントをご紹介します。

① 20代向け　SNS映えするカジュアル柄コーデ

20代は、自由で遊び心のある着こなしがトレンド。

SNSを意識した、カジュアルでおしゃれ見えする柄が人気です。

• おすすめ柄

  レトロポップな花柄
  幾何学模様や北欧テイスト
  パステル調のくすみカラー小紋

• 帯との組み合わせ例

  大柄のポップな着物 × シンプルな半幅帯
  くすみブルーの小紋 × ホワイト系の博多織帯
  カジュアル小物でラフにまとめるのがコツ

ポイント
フォーマルよりも街歩きやデート向きのコーデが人気。

バッグや草履にトレンドカラーを取り入れてSNS映えを意識するのもおすすめです。

② 30代向け　シンプル×上品なモダン柄コーデ

30代は「落ち着き」と「洗練さ」を重視したコーディネートが人気。

仕事や子育てなどで多忙な世代でも、程よくトレンドを取り入れた上品な着こなしが求められています。

• おすすめ柄

  くすみカラーの無地感覚小紋
  シンプルな幾何学柄
  さりげない古典モチーフ

• 帯との組み合わせ例

  グレージュの小紋 × ネイビーの博多織帯
  モノトーン柄の着物 × ゴールドを効かせた西陣織帯
  季節感のある小物でコーデを格上げ

ポイント
仕事関係の会食や子どもの行事など、きちんと感を求められる場面では、シンプルで上質なアイテムを選ぶのがおすすめです。

③ 40代以上向け　格式と上品さを兼ね備えた古典柄コーデ

40代以降は、品格を重視した着こなしがトレンド。

伝統的な柄や高品質な素材を選ぶことで、落ち着いた大人の雰囲気を演出できます。

• おすすめ柄

  桜・菊・鶴などの古典柄
  西陣織の上質な帯柄
  四季を感じる自然モチーフ

• 帯との組み合わせ例

  紺地の訪問着 × 金糸入りの西陣織袋帯
  鶴柄の小紋 × シルバーの上品帯
  格調高い着こなしでフォーマルシーンにも対応

ポイント
成人式や結婚式など格式高い場では、帯や小物にゴールドやシルバーを取り入れると華やかさが増し、品格のあるコーディネートに仕上がります。

④ シーン別おすすめコーデ

結婚式・お呼ばれ

• 着物
  訪問着、付下げ、小紋

• 帯
  ゴールドやシルバー入りの袋帯

• カラー
  淡いピンク・ベージュ・クリーム系で華やかに

お茶会・フォーマルな習い事

• 着物
  落ち着いた色味の色無地や江戸小紋

• 帯
  西陣織や博多織で上品に

• ポイント
  派手すぎないデザインで、品の良さを意識

街歩き・カジュアルなお出かけ

• 着物
  レトロ柄小紋、北欧テイスト柄、デニム着物

• 帯
  半幅帯や博多織で軽やかに

• 小物
  スニーカーやトートバッグを合わせる和洋ミックスが人気

6. 流行り柄を取り入れるときの注意点

2025年は着物・帯ともに新しいデザインや配色が増え、自由なコーディネートが楽しめます。
しかし、流行を意識しすぎるとTPOに合わなかったり、長く着られないアイテムを選んでしまうこともあります。
ここでは、失敗しないための3つのポイントをご紹介します。

① 過度なトレンド追いは避ける

流行りの柄やカラーをすべて取り入れると、コーディネートがごちゃついた印象になりがちです。
例えば、着物・帯・小物すべてをポップな柄で揃えると、全体的にまとまりがなくなってしまうことも。

おすすめは「主役を1つ決める」こと。

• 柄の着物を選んだら、帯はシンプルにする

• 無地感覚の着物なら、帯でトレンド感を出す

• 小物で流行りのカラーを取り入れてバランスを整える

このように、全体の調和を意識すると、大人っぽく洗練された印象になります。

② 格やTPOに合ったコーデを意識する

着物には、シーンごとに適した“格”があります。
流行りのカジュアル柄を、格式高い結婚式やお茶会に着てしまうと、マナー違反になる場合もあるため注意が必要です。

シーン別の注意ポイント

• フォーマルシーン（結婚式・お茶会）
  → 訪問着や付下げ、小紋でも上質な素材や上品な柄を選ぶ

• カジュアルシーン（街歩き・食事・旅行）
  → レトロポップ柄や半幅帯で軽やかにまとめる

• 成人式や卒業式
  → 華やかな振袖＋存在感のある帯で華やかさを演出

流行を取り入れつつも、シーンに合わせた装いを意識することが大切です。

③ 小物・髪型とのトータルバランスを考える

着物コーディネートをおしゃれに見せるには、着物や帯だけでなく、小物や髪型のバランスも重要です。
特に2025年は、「帯締め」「帯留め」「草履」などで差し色を使うコーデが人気です。

コツ

• トレンドカラーは小物で取り入れると失敗しにくい

• 髪型は帯とのバランスを考えて高さを調整する

• バッグや草履もシンプルにして全体の統一感を意識

小物でさりげなくトレンドを取り入れることで、流行に左右されにくく、長く愛用できる着こなしが叶います。

7. 着物・帯の流行と買取相場の関係

着物や帯の価値は、素材や作家、状態によって決まると思われがちですが、流行柄やトレンドカラーも買取相場に大きな影響を与えます。
2025年は特に、SNSや雑誌で取り上げられるデザインや色合いが需要を大きく左右しています。
ここでは、流行と買取価格の関係を3つの視点から解説します。

① 人気柄は高値買取につながりやすい

2025年は「くすみカラー」「北欧風幾何学柄」「レトロポップ柄」などが人気ですが、これらの流行柄は需要が高いため、比較的高値で取引される傾向があります。

高値買取が期待できる例

• 流行中の幾何学柄や北欧テイストの小紋

• くすみカラーを使ったモダンな訪問着

• SNSで人気のブランド帯（西陣織・博多織など）

特に、近年はInstagramやTikTokなどで話題になった柄が、数か月単位で相場を押し上げるケースもあります。

② 流行が過ぎた柄は価格が下がりやすい

一方で、数年前に流行した大柄の花模様や派手な金銀帯などは、需要が落ち着き、買取価格が下がりやすい傾向にあります。

しかし、高級素材や人間国宝作家の作品など、品質や希少性が高いものは流行に左右されにくいため、状態が良ければ安定した価格で取引されます。

査定額が落ちやすいケース

• 昔流行した派手な原色系の総柄着物

• 流行遅れとなった鮮やかな金銀の袋帯

• 素材が化学繊維で安価な既製品

③ 売却のベストタイミングを見極める

着物や帯は、需要が高いときに売却すると高値がつきやすいため、トレンドの流れを意識することが大切です。

• 春・夏前
  淡い色味や涼やかな素材の着物・帯が高値

• 秋・冬前
  濃い色味や暖かみのある素材が高値

• トレンド直後
  SNSやメディアで紹介された柄は早めに動くと有利

また、買取業者によっては最新の人気柄を高く評価するケースがあるため、複数の査定を比較するのもおすすめです。

• 流行柄やカラーは買取価格に大きな影響を与える

• 人気柄は高値で売れやすいが、トレンドが過ぎると相場は下がりやすい

• 季節やSNSトレンドを意識して売却のタイミングを決めると◎