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【夏に着る着物の種類とおすすめの色柄】涼やかに魅せるコーディネート術

夏に着る着物とは?

夏になると「暑いのに着物を着るの?」と不思議に思う方も多いかもしれません。

しかし、着物には季節ごとに適した素材や仕立てがあり、夏ならではの涼しげな着こなしが楽しめます。

この記事では、「夏に着る着物とは何か?」という基本のポイントを、冬との違いを交えながらわかりやすく解説します。

■ 夏の着物は「涼しさ」と「透け感」がポイント

夏用の着物は、通気性の良い素材と見た目の涼しさを大切に作られています。

特に重要なのが「透け感」です。夏の着物は、薄手で風通しが良く、見た目にも軽やかな印象を与える「絽(ろ)」や「紗(しゃ)」といった生地が使われています。

例えば、「絽」は、布の織りに隙間を持たせているため、涼しく、肌に貼りつきにくいのが特徴です。

見た目にも透け感があり、見た目からも涼しさを演出できます。

■ 冬と夏の着物の違いとは?

冬の着物は、暖かさを重視して厚手の生地(袷、あわせ)で裏地もついているのが一般的です。

一方、夏の着物は「単衣(ひとえ)」と呼ばれ、裏地のない一枚仕立てで、着心地が軽やかです。

さらに、夏の着物は6月〜9月頃の気温や湿度を考慮して、汗を逃がしやすい素材や、風通しの良い織り方が選ばれます。

項目 冬の着物(袷) 夏の着物(単衣・薄物)
生地 厚手/裏地あり 薄手/裏地なし
素材 絹・ウールなど 絽・紗・麻など
特徴 保温性重視 通気性・見た目の涼感重視

■ 夏の着物に使われる主な素材

夏の着物には以下のような素材が使われます。

  • 絽(ろ)
    見た目にも美しい透け感があり、上品な印象。フォーマルにも対応。

  • 紗(しゃ)
    より強く透けた素材で、カジュアル寄りの場面に最適。

  • 麻(あさ)
    汗をよく吸い、乾きやすいため、普段着にぴったり。ナチュラルな風合いが魅力。

  • 綿(めん)やポリエステル
    浴衣などに使われ、扱いやすく初心者にも人気。

それぞれの素材には適したシーンがあるので、着用する場所や用途に合わせて選ぶのがポイントです。

■ 夏の着こなしで気をつけること

夏に着物を楽しむ際は、次の点にも注意しましょう。

  • インナー選び
    通気性の良い和装用肌着や、汗取りインナーを活用すると快適に過ごせます。

  • 帯や小物の工夫
    帯は軽やかな「羅(ら)帯」や「麻の帯」など、夏らしい素材のものを選びましょう。帯揚げや帯締めも淡い色で涼感を演出すると、全体のコーディネートがより美しくまとまります。

  • 透け対策
    生地が薄いため、下着が透けやすくなります。長襦袢や下着の色選びにも注意が必要です。

夏の着物は、「素材」「仕立て」「着こなし」に夏ならではの工夫が詰まっています。

涼しく美しく過ごすためには、見た目の軽やかさと着心地の快適さが大切。

季節に合わせた正しい知識と工夫で、暑い夏も着物を楽しみましょう。

次回は、具体的な「夏用着物の種類」について詳しくご紹介します。

夏用着物の種類一覧|代表的な5タイプ

夏に着物を着るとき、「どの種類を選べばいいの?」と迷ったことはありませんか?

実は、夏専用の着物にはいくつかの種類があり、それぞれに特徴や適したシーンがあります。

この記事では、代表的な夏着物5種類の特徴や違いを解説します。

見た目も涼しげで、快適に過ごせる夏着物選びの参考にしてください。

1. 絽(ろ)|上品でフォーマルにも使える夏の定番

「絽(ろ)」は、夏着物の中でも最もポピュラーな薄物のひとつです。

織りに隙間(透け感)があり、風通しが良く、涼しく過ごせるのが特徴です。

特に上品な見た目で、フォーマルな場(夏の茶会、結婚式、法要など)でも着られるため、大人の女性に人気があります。

色無地・付け下げ・訪問着など、フォーマル着物にも「絽仕立て」が存在します。

おすすめシーン
茶道、観劇、夏の結婚式など

2. 紗(しゃ)|カジュアルに楽しむ透け感の美しさ

「紗(しゃ)」は、絽よりも透け感が強く、見た目にもとても涼やかです。

絽が“線状”の透け感なのに対し、紗は“全体に格子状”の透け感があります。

そのため、カジュアルなお出かけや街歩きにぴったり。

特に、おしゃれ着として夏のイベントやお散歩に着ると、涼しげで洗練された印象になります。

おすすめシーン
美術館デート、街歩き、カフェ巡りなど

3. 羅(ら)|強い透け感と個性派の装いに

「羅(ら)」は、透け感が非常に強く、ざっくりとした編み目が特徴の織物です。

見た目も独特で、ほかの着物とは一線を画す個性的な風合いを持っています。

着こなしがやや上級者向けですが、ファッション性が高く、夏のきもの好きには根強い人気があります。

帯や小物にこだわって、自分らしいコーディネートが楽しめる一枚です。

おすすめシーン
ファッションイベント、アート展、おしゃれな街での散策

4. 麻(あさ)着物|ナチュラルで涼しい、普段使いの味方

「麻」は天然素材で、通気性・吸湿性に優れており、暑い夏の日にも最適な素材です。

汗をよく吸い、乾きやすいので、日常着やリラックスしたお出かけにぴったり。

見た目もナチュラルで涼しげな印象を与え、リネンのような質感がおしゃれ。

シワが出やすいため、正装には向きませんが、気軽に着物を楽しみたい方に最適です。

おすすめシーン
夏の買い物、近所のカフェ、旅行中の散策など

5. 浴衣(ゆかた)|夏祭りの定番カジュアル着物

「浴衣」は、夏といえばこれ!というほど身近な存在ですね。

もともとは湯上がりの部屋着として使われていましたが、現在では夏祭りや花火大会などのイベントで着るファッションとして定着しています。

素材は綿や綿麻が中心で、帯も半幅帯で簡単に結べるため、着物初心者にもおすすめです。下に長襦袢を着ないのが一般的で、気軽に楽しめるのが魅力です。

おすすめシーン
花火大会、夏祭り、屋台巡りなど

着物の種類別 比較表

種類 透け感 格式 素材 おすすめシーン
絽(ろ) 中〜強 フォーマル可 茶会、結婚式
紗(しゃ) 強め 準フォーマル〜カジュアル 街歩き、おしゃれ着
羅(ら) 非常に強い カジュアル 絹など 個性派コーデに
麻着物 弱め〜中 カジュアル 普段着、旅行
浴衣 なし(不透) カジュアル 綿・綿麻 祭り、花火大会

TPOに合った夏着物で快適&おしゃれに

夏用の着物には、それぞれ違った魅力があります。

フォーマルな場なら「絽」、普段のお出かけなら「紗」や「麻」、イベントを楽しむなら「浴衣」など、TPOに合わせて選ぶことで、快適かつ美しく夏を楽しめます。

あなたのライフスタイルやシーンに合った夏着物を選んで、ぜひ涼やかで上品な夏の装いを楽しんでみてください。

涼しさ重視!夏着物に最適な素材とは?

夏の着物を選ぶうえで、最も大切なのが「素材」です。見た目が涼しげでも、実際に着てみると暑くてムレる…

そんな失敗を防ぐために、通気性や吸湿性に優れた“夏向き素材”を選ぶことがポイントになります。

この記事では、夏の着物におすすめの素材4つ(絹、麻、綿、ポリエステル)を中心に、それぞれの特徴と向いているシーンを解説します。

■ 1. 絹(シルク)|高級感と涼しさを両立

着物の素材として最も格調高いのが「絹(シルク)」です。絹は天然繊維の中でも通気性と吸湿性に優れ、夏場でもさらっとした着心地を保ちます。

特に「絽(ろ)」「紗(しゃ)」「羅(ら)」といった薄織りの絹素材は、見た目にも美しく涼しげです。

フォーマルな場でも着られるため、夏の茶会や結婚式、お呼ばれなどで重宝されます。

見た目の美しさと快適さを兼ね備えた素材ですが、汗ジミや手入れにはやや注意が必要です。

メリット

  • 上品で高級感がある

  • 通気性・吸湿性に優れている

  • 正装にも使える

デメリット

  • 汗ジミができやすい

  • 洗濯はクリーニング必須

  • 高価なものが多い

■ 2. 麻(リネン)|最も涼しく、日常使いにぴったり

「とにかく涼しい着物が欲しい」という方には、断然「麻(あさ)」がおすすめです。

麻は吸水性・速乾性が高く、汗をかいてもムレにくい天然素材。

肌離れが良く、さらっとした肌触りで真夏でも快適に過ごせます。

ナチュラルな質感と風合いが魅力で、普段着や旅行にもぴったり。

ただし、シワになりやすいため、フォーマルな場には向きません。

メリット

  • 通気性・速乾性が非常に高い

  • 汗をかいてもサラサラ

  • 家庭での洗濯も可能(製品による)

デメリット

  • シワがつきやすい

  • カジュアル用途向け

  • やや硬めの風合いもある

■ 3. 綿(コットン)|肌ざわりが良く初心者向き

「綿」は、浴衣に多く使われている素材で、肌ざわりが柔らかく、扱いやすいのが魅力。

吸湿性が高く、汗をしっかり吸ってくれるため、夏祭りや花火大会などのイベントに最適です。

また、自宅で洗える製品も多く、お手入れが簡単。比較的価格も手ごろで、着物初心者にもおすすめです。

メリット

  • 肌ざわりがやさしい

  • 吸湿性が高く、汗をしっかり吸収

  • 洗濯しやすく、扱いやすい

デメリット

  • 湿気を含むと乾きにくい

  • フォーマルな場には不向き

  • シワになりやすいものもある

■ 4. ポリエステル|お手入れ簡単&コスパ良し

最近では、ポリエステル素材の夏着物も人気です。ポリエステルは化学繊維のため、水や汗に強く、自宅で洗えるものが多いのが特徴。

シワになりにくく、アイロン要らずで扱いやすいため、忙しい方や初心者におすすめです。

ただし、通気性や吸湿性は天然繊維に劣るため、真夏の炎天下では少しムレやすいと感じることも。

暑がりの方は、インナーで調整すると快適に過ごせます。

メリット

  • 自宅で洗えてお手入れ簡単

  • シワになりにくい

  • 比較的リーズナブル

デメリット

  • 通気性・吸湿性はやや低め

  • 熱がこもりやすい場合がある

  • 天然素材に比べ見た目がやや人工的な印象

■ 素材別おすすめシーン比較表

素材 涼しさ 見た目 お手入れ 向いているシーン
絹(絽・紗) △(要クリーニング) 茶会・結婚式などフォーマルな場
○(洗濯可) 普段着・街歩き・旅行など
綿(浴衣) ◎(洗濯可) 夏祭り・花火大会・カジュアル
ポリエステル ◎(洗濯可) 初心者・日常のおしゃれ着

■ 素材選びで、夏の快適さが変わる!

夏の着物選びでは、「どんな場面で着るのか」「暑さがどれくらい気になるか」「お手入れのしやすさ」など、自分のライフスタイルに合った素材選びが大切です。

  • 上品さやフォーマル感を重視するなら「絹」

  • 涼しさ重視&カジュアルに楽しみたいなら「麻」

  • 気軽に楽しみたい初心者は「綿」や「ポリエステル」

素材の特徴を知れば、夏の着物はもっと快適で楽しいものになります。

見た目も涼やかに、心地よく着こなして、夏のおしゃれを楽しみましょう。

夏に映える!おすすめの色と柄の選び方

夏の着物は、見た目の「涼しさ」「爽やかさ」も大切なポイント。

色や柄の選び方によって、ぐっと涼やかな印象になったり、季節感がアップしたりします。

今回は、夏着物におすすめの色と柄の選び方について、初心者の方にもわかりやすくご紹介します。

TPOや肌映り、トレンドも意識しながら、自分にぴったりの一着を選びましょう。

■ 夏におすすめの色

夏の着物では、見た目に「涼しげ」「軽やか」「透明感」がある色が好まれます。

以下のような色味が代表的です。

1. 水色・薄青

夏らしさNo.1のカラー。清涼感があり、どの年代の方にも似合います。白系の帯と合わせれば、爽やかで上品なコーディネートに。

2. 白・生成(きなり)

もっとも涼やかに見える色。透け感のある絽や紗の白系着物は、夏の正装としても人気。汚れが気になる場合は、ベージュ系や薄グレーもおすすめです。

3. 薄ピンク・ラベンダー

やわらかく女性らしい印象を与えるカラー。優しいトーンを選べば、夏でも暑苦しく見えず、上品に着こなせます。

4. グレー・スモーキーカラー

都会的で洗練された印象に。落ち着いたトーンながらも、暑苦しく見えない絶妙なバランスです。

5. ミントグリーン・レモンイエロー

近年人気のトレンドカラー。元気な印象を与えつつ、透明感があり夏にぴったり。

ポイント

  • 暗い色でも「透け感」があれば涼しく見える

  • 寒色系(青・緑など)は、視覚的に涼しさを感じやすい

■ 夏にぴったりの柄とは?

夏の柄選びでは、「季節感」と「軽やかさ」がキーワードです。

重たく見えない、風通しのよいデザインを意識すると良いでしょう。

1. 朝顔・撫子・桔梗など夏の花柄

見た目にも季節を感じられる王道の柄。特に朝顔は浴衣や夏着物によく使われ、夏らしさを演出します。繊細なタッチの花柄なら、甘くなりすぎず大人にも◎。

2. 金魚・風鈴・水流など涼を呼ぶモチーフ

金魚や流水、波紋などの柄は、見た目にも涼しく感じさせてくれます。視覚効果で「風が通っているような感覚」を演出できるのが魅力です。

3. 麻の葉・青海波などの幾何学文様

伝統的な文様の中にも、夏らしいものがあります。特に「青海波(せいがいは)」は波の文様で、夏にぴったり。モダンなコーデにも馴染みやすい柄です。

4. 縦縞(ストライプ)

縦のラインが入ったデザインは、すっきり涼しげに見えるため、夏の浴衣や着物に人気。背が高く見える効果もあり、体型カバーにも◎。

■ TPO別・色柄の選び方

着物は「場面に合わせた装い」が大切。色柄選びも、TPOに合わせて変えるのがマナーです。

シーン おすすめの色柄 備考
フォーマル(茶会、結婚式など) 白・薄いグレー・水色/控えめな花柄や無地 絽の色無地や付け下げなどが◎
カジュアルな外出(カフェ、美術館など) ラベンダー、ミント、縦縞/幾何学文様や花柄 紗や麻の小紋がおすすめ
夏祭り・花火大会 濃紺×朝顔・金魚などポップな柄 浴衣でOK。明るい帯と合わせて華やかに
デート・街歩き 淡色×可憐な花柄/スモーキーなストライプ 小物で遊び心を出すのも◎

■ 肌映りも意識して選ぼう

色柄を選ぶときは、「自分の肌色との相性」も大切です。

  • 色白の方 水色、薄ピンク、ラベンダーなどがよく映えます

  • 健康的な肌色の方 生成、グレー、ミントなど落ち着いた色も似合います

  • くすみが気になる方 明るい帯や柄を加えると、顔まわりがパッと華やかに

実際に反物を顔に当ててみると、似合う色がわかりやすいので、可能なら試してみましょう。

「涼しげで季節感がある」が正解!

夏着物の色と柄選びでは、次の3点を意識しましょう。

  1. 見た目に涼しげな寒色系や淡色を選ぶ

  2. 季節感のあるモチーフ(夏の花・水流など)を取り入れる

  3. TPOや肌映りも考えてバランスを整える

見た目が爽やかだと、自分も周囲も涼しく感じられるもの。

夏ならではの色柄を楽しみながら、自分らしいコーディネートを見つけてみてください。

初心者でも安心!夏着物の着こなしと小物のポイント

夏の着物は涼しげで美しく、日本の季節を楽しめる素敵な装いです。

しかし、「暑そう…」「着付けが難しそう…」「どんな小物を使えばいいの?」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

今回は、夏着物初心者の方でも安心して楽しめるよう、涼しく快適に過ごす着こなしのコツや、おすすめの夏小物についてご紹介します。

ポイントを押さえれば、暑い夏も快適におしゃれを楽しめますよ。

■ 着こなしの基本 見た目と快適さを両立

1. 着物は「透け感」と「通気性」がカギ

夏の着物は、絽(ろ)・紗(しゃ)・麻(あさ)など、透け感のある素材が基本。

肌に風が通りやすく、見た目にも軽やかで涼しげです。

  • 絽・紗の着物…フォーマルにも対応。上品で洗練された印象。

  • 麻の着物…通気性抜群で日常使いにぴったり。

  • 浴衣…もっともカジュアルで初心者向け。帯や小物で印象が変わります。

2. 色は「明るめ・寒色系」がベター

見た目の涼しさを演出するためには、白・水色・薄グレー・ラベンダーなどの淡く爽やかな色合いがおすすめ。

夏らしい花柄や水模様も季節感があり人気です。

■ 暑さ対策に必須!インナーと下着の工夫

夏に着物を快適に着るためには、肌着・インナー選びがとても重要です。

直接肌に触れる部分を工夫することで、ムレやベタつきを軽減できます。

● 夏用の和装肌着を使う

  • 吸汗・速乾素材の肌襦袢やステテコ(和装用ズボン下)がおすすめ

  • 麻や綿混などの通気性が良い素材を選ぶと◎

  • 下着は「和装ブラ」「和装ショーツ」など締め付けが少ないものが快適

● 襦袢(じゅばん)は夏用を

  • 着物の下に着る長襦袢も、絽や麻素材のものを使いましょう

  • 半襦袢(はんじゅばん)+裾除け(すそよけ)スタイルも涼しくておすすめ

■ 夏着物に合う帯の選び方

着物を着る際、帯も「季節に合ったもの」を選ぶのがポイントです。

● 夏用の帯(透け感のある帯)を

  • 羅(ら)・紗(しゃ)・麻素材の帯が夏らしくて涼しげ

  • 名古屋帯(なごやおび)ならややフォーマル、半幅帯(はんはばおび)は浴衣などカジュアルな着物に◎

  • 帯揚げや帯締めも絽やレース素材の夏物にすると統一感が出ます

● 涼しげな色合わせが映える

淡い色の着物には、少しアクセントのある帯を合わせると引き締まります。水色の着物に藤色の帯、生成りの着物に紺の帯など、涼しさ+コントラストがある配色を意識しましょう。

■ 夏に映える!おすすめの小物たち

着物は小物づかいでぐっとおしゃれになります。

夏らしい素材感を取り入れると、さらに季節感アップ!

● 帯締め・帯揚げ

  • 絽や紗の帯揚げは透け感があり涼しげ

  • レースや水引風の帯締めも人気。細めのものだと軽やかに見えます

● 草履・下駄

  • カジュアルな着物や浴衣には下駄、フォーマルには草履が基本

  • 夏は麻や竹皮を使った台がさらっとしておすすめ

  • 鼻緒は布製で肌あたりが優しいものを

● 扇子・日傘

  • 見た目にも涼しげで、機能的にも◎

  • 扇子は小さめで上品な柄を、日傘は和柄やレース素材が人気です

● かごバッグ・竹バッグ

  • 夏の定番アイテム。籐(とう)・竹・アタ素材のかごバッグが一気に夏らしさを演出

  • 小ぶりで軽く、和装にぴったりなアイテムです

■ ちょっとした工夫で、もっと快適に!

最後に、夏の着物を涼しく着こなすための工夫をいくつかご紹介します。

● 保冷剤・汗取りアイテムを使う

  • 脇・背中・帯の中などに小さな保冷剤を入れると快適

  • 「汗取りパッド」や「和装インナーに貼る冷却シート」も便利

● 髪型はすっきりとまとめる

首元を見せると、見た目の涼しさもグッとアップ。アップスタイルや三つ編みアレンジなどで爽やかに。

● 風通しの良い場所を選ぶ

外出の際は、日陰の多い道を選んだり、屋内施設を活用すると体感温度がかなり変わります。

■ 無理せず「涼しげ&快適」を目指そう

夏の着物は、素材や小物、着こなしの工夫次第でぐっと快適に、そして美しく楽しめます。

初心者の方はまずは以下の3点を意識してみましょう。

  1. 透け感のある素材(絽・麻・紗)を選ぶ

  2. 夏用の小物やインナーで涼しく整える

  3. 淡い色×季節感のある柄で爽やかに見せる

着物=暑い・難しいというイメージを払拭して、ぜひ夏ならではの和の装いを気軽に楽しんでみてくださいね。

TPO別・夏着物のコーディネート例|シーンで変わる装いのコツ

夏は着物を楽しむ絶好のシーズン。

透け感のある生地や、涼しげな色柄を選ぶことで、日本ならではの季節の美しさを表現できます。

とはいえ、「どんな着物をどの場面で着ればいいの?」「浴衣と着物の違いって?」など、TPO(時・場所・場合)に迷う方も多いのではないでしょうか。

今回は、シーン別に夏着物のコーディネート例をご紹介します。

フォーマルからカジュアルまで、具体的な組み合わせ例を参考に、あなたらしい夏の着物スタイルを見つけてください。

■ 1. フォーマルな場(結婚式・茶会・式典など)

◎基本スタイル

  • 素材 絽や紗の訪問着・色無地

  • 色柄 淡い色味+控えめな柄(花や流水など)

  • 帯 絽の袋帯 or 上質な絽の名古屋帯

  • 小物 白系の帯揚げ・帯締め、草履、フォーマル用バッグ

コーディネート例

  • 水色の絽の訪問着 × 銀糸入りの絽袋帯

  • 帯揚げは白、帯締めは淡藤色で上品に

  • 髪はシニヨンや夜会巻きなど、きちんとまとめて

ワンポイント

茶席では派手すぎる柄はNG。

落ち着いた色・小さめの柄を選びましょう。足袋は夏用の薄手素材を。

■ 2. カジュアルなお出かけ(カフェ・美術館・街歩き)

◎基本スタイル

  • 素材 麻・紗・絽の小紋や浴衣風着物

  • 色柄 縞模様・幾何学文様・涼しげな花柄など

  • 帯 麻や博多織の名古屋帯・半幅帯もOK

  • 小物 かごバッグ、レースの日傘、軽めの草履

コーディネート例

  • 薄グレーの麻小紋 × ミントグリーンの博多帯

  • 帯締めを差し色に(朱赤や紺など)

  • 足元はシンプルな夏草履+かごバッグ

ワンポイント

半襟をレースや刺繍入りにして、遊び心をプラス。

気軽な街歩きなら浴衣を着物風に着こなしても◎。

■ 3. 花火大会・夏祭り

◎基本スタイル

  • 素材 浴衣(綿・綿麻など)

  • 色柄 朝顔・金魚・風鈴など、夏の風物詩柄

  • 帯 半幅帯(兵児帯を使ってもOK)

  • 小物 下駄、巾着、うちわ、髪飾り(かんざしやリボン)

コーディネート例

  • 紺地に朝顔柄の浴衣 × 白のレース半幅帯+兵児帯重ね

  • ヘアスタイルはゆるふわのアップ+花の髪飾り

  • 竹製のうちわと、籐の巾着で夏らしさ満点!

ワンポイント

浴衣を着物風に着るなら、襟元に半襟を付けて足袋+草履で。

より上品に見えます。

■ 4. デートや女子会・おしゃれランチ

◎基本スタイル

  • 素材 絽・紗の小紋や夏着物、上質な浴衣

  • 色柄 ラベンダー、薄ピンク、涼しげな草花や抽象柄

  • 帯 帯締め・帯揚げでアクセントを

  • 小物 かごバッグ、レース手袋、扇子などで女性らしさUP

コーディネート例

  • ラベンダーの絽小紋 × 生成りの名古屋帯+金魚の帯留

  • 白レースの扇子とレトロなかごバッグでアクセント

  • 優しい印象のピンク系メイクも映えるコーデ

ワンポイント

全体を淡いトーンでまとめると柔らかい雰囲気に。

帯留めや帯揚げでさりげない個性をプラス。

■ 5. 観劇・コンサート・ホテルでのお食事

◎基本スタイル

  • 素材 紗・絽の小紋 or 色無地

  • 色柄 大人っぽいシックな柄 or 縞・幾何学系

  • 帯 絽の名古屋帯+帯揚げ・帯締めで引き締め

  • 小物 上品な和装バッグ、ストールやショールも便利

コーディネート例

  • 薄墨色の絽の色無地 × 白地の絽名古屋帯(波模様)

  • 銀糸の帯締めでエレガントに

  • 薄手の羽織りやショールが冷房対策にも便利

ワンポイント

室内イベントは冷房が効いているため、羽織や薄いストールを持参しましょう。

上品さと実用性を両立できます。

■ TPOに合わせて夏着物をもっと楽しもう

夏の着物は、場面に応じて素材・色・柄・小物を少し変えるだけで印象が大きく変わります。

以下のポイントを押さえて、TPOにふさわしい装いを楽しみましょう。

  1. フォーマル 絽・紗の訪問着や色無地+袋帯で上品に

  2. カジュアル外出 麻や紗の小紋+博多帯・半幅帯で涼しく軽やかに

  3. イベント(祭り・花火) 浴衣+華やか小物で個性を演出

  4. デートや観劇 淡色やトレンドカラーで華やかにまとめる

最初は迷うかもしれませんが、TPO別にベーシックな一枚と帯をそろえておくと、着回しも効いて便利です。

ぜひ自分のライフスタイルやイベントに合わせて、夏の着物ファッションを思いきり楽しんでみてくださいね。

着物で楽しむ夏イベント・お出かけスポット|季節を感じる和の体験

暑い夏こそ、涼しげな着物姿でお出かけしてみませんか?
透け感のある絽や紗の着物、カジュアルな浴衣をさらりと着て、夏ならではのイベントや観光地へ。


街中ではなかなか見かけなくなった着物姿も、夏の風景に溶け込めば、自然と注目を集めます。

今回は、夏着物や浴衣で訪れたいおすすめのお出かけスポットやイベントをシーン別にご紹介。


「どこに行こう?」「着物で浮かない?」と悩んでいる方も、この記事を参考に、夏の和スタイルを楽しんでくださいね。

■ 1. 花火大会・夏祭り|浴衣で気軽に風情を味わう

夏の風物詩といえば、花火大会や盆踊り、地元のお祭り
カジュアルな浴衣スタイルで出かければ、非日常の雰囲気に気分も高まります。

おすすめスポット

  • 地元の納涼祭や商店街の夏祭り

  • 有名な花火大会(隅田川花火大会・長岡花火・大曲の花火など)

  • 盆踊り大会(東京高円寺・郡上おどり)

ポイント

  • 下駄や兵児帯で軽やかに、着崩れしにくい工夫

  • 団扇や扇子、巾着バッグなど小物も楽しみましょう

  • 混雑する場所では足元の安全や動きやすさを優先して

■ 2. 風情ある町歩き|京都・金沢・鎌倉などの歴史ある街並み

風情ある古都を、涼しげな夏着物や浴衣でそぞろ歩き
和の景観と着物は相性抜群で、写真映えもバッチリです。

おすすめスポット

  • 京都(祇園・嵐山・東山エリア)

  • 金沢(ひがし茶屋街・兼六園)

  • 鎌倉(小町通り・鶴岡八幡宮)

ポイント

  • 麻や綿麻の着物+半幅帯で歩きやすく軽やかに

  • 涼を感じる「川床ランチ」や「かき氷巡り」もおすすめ

  • レンタル着物店も多数あり、観光客にも人気です

■ 3. 浴衣で楽しむビアガーデン・ホテルディナー

最近は「浴衣でご来店の方割引」など、和装特典付きの飲食イベントも増えています。


夜風を感じながらビールを楽しむもよし、ラグジュアリーな空間でちょっと背伸びしたディナーも◎。

おすすめスポット

  • 屋上ビアガーデン(ホテルや百貨店などで開催)

  • 和食・創作料理の料亭ディナー

  • ホテル内ラウンジやバー

ポイント

  • 大人っぽい無地の浴衣+帯締め・帯留めで格上げ

  • 軽装すぎず、上品な装いを意識すると好印象

  • 屋内なら着崩れ防止に腰ひもや伊達締めをしっかりめに

■ 4. 美術館・博物館・伝統文化イベント

涼しい室内で、ゆっくり芸術や伝統文化に触れる時間も夏の楽しみ方のひとつ。
着物で訪れれば、落ち着いた雰囲気にぴったりマッチします。

おすすめスポット

  • アート系美術館(東京国立近代美術館・MOA美術館など)

  • 日本画や浮世絵展覧会

  • 茶道・香道体験イベント

  • 歌舞伎・能などの公演

ポイント

  • 絽や紗の小紋、色無地+名古屋帯で上品に

  • 帯揚げや帯締めは落ち着いたトーンで

  • 夏の冷房対策に羽織やストールがあると安心

■ 5. 夏の自然を楽しむ|庭園・風鈴・灯籠・川床

自然の中で季節の風物詩に触れると、日常の疲れも癒されます。
着物で訪れることで、和の美しさがさらに際立ち、気持ちも凛とします。

おすすめスポット

  • 風鈴まつり(川越氷川神社・川崎大師など)

  • 夜のライトアップイベント(京都・奈良の寺院や庭園)

  • 川床(京都・高尾・貴船など)

  • 植物園・朝顔市・蓮の名所

ポイント

  • 着物は汗ばみやすい麻や絽が最適

  • 自然光で映えるよう、明るめの色や涼しげな柄を選んで

  • 日傘・扇子など小物使いで機能性とおしゃれを両立

■ 6. 浴衣で楽しむ女子会・推し活・写真撮影

最近では、友達と一緒に浴衣でカフェ巡りや推し活、写真撮影を楽しむ人も増えています。


季節感ある背景と浴衣姿の自分をSNSにアップすれば、いいねも集まるかも?

おすすめスポット

  • 和スイーツやかき氷が有名なカフェ

  • 推しのカラーでコーディネートしてライブ前撮影

  • 神社仏閣でお参り+浴衣撮影会

ポイント

  • カラフルな帯や小物で個性を演出

  • 髪飾り・ネイルなど細かい部分も季節感を意識して

  • 軽装で疲れないよう、着崩れしにくい帯結びを選びましょう

■ 着物で過ごす夏は、特別な思い出になる

夏にしか楽しめないイベントやスポットを、着物や浴衣で訪れることで、非日常をもっと特別に演出できます。

初めての方でも、次のポイントを押さえれば安心

  • 人混みでは動きやすく涼しい装いを

  • 暑さ・冷房対策に小物をプラス

  • 写真映えやTPOに応じたコーデを意識

和装で出かけることで、自分自身も周囲の景色も、どこかいつもと違う風景に変わります。


今年の夏は、ぜひ一度、着物や浴衣でお出かけしてみませんか?

夏着物を快適に着るための工夫と小物|暑さ対策もおしゃれに!

夏に着物を着ると、「暑そう…」「汗で着崩れしそう…」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか?


実は、素材の選び方やちょっとした小物使いの工夫で、夏の着物も涼しく快適に楽しむことができるんです!

今回は、夏の着物ライフをもっと心地よく過ごすためのおすすめ対策と便利小物をご紹介します。

■ 1. 涼しく着るための素材選び

夏の着物は、通気性と見た目の清涼感が重要。以下の素材がおすすめです。

  • 絽(ろ)・紗(しゃ)
    透け感があり、風が通るので蒸れにくい

  • 麻(あさ)
    さらりとした肌触りで、吸湿性も抜群

  • 綿麻(めんあさ)浴衣
    浴衣として着やすく、通気性も◎

■ 2. 肌着とインナーで快適さアップ

汗対策には、専用の和装肌着や吸汗速乾インナーが強い味方。

  • 麻や綿の肌襦袢は通気性抜群

  • メッシュ素材の伊達締め・腰紐もおすすめ

  • タオルや補整パッドを薄めにして、通気性を確保しましょう

■ 3. 夏に活躍するおすすめ小物

小物も涼しさを演出しつつ、実用的に使えるものを選びましょう。

  • 扇子・うちわ
    必須の暑さ対策アイテム。浴衣姿にも映えます

  • 日傘
    UV対策しつつ、着物姿を上品に演出

  • かごバッグ
    涼しげな印象で、夏らしさアップ

  • レースの足袋や半襟
    見た目も涼しく、さりげないおしゃれに

■ 4. 帯結びも軽やかに

帯は通気性の良いものを選び、締め方も工夫を。

  • 博多帯や麻帯、絽の帯が涼しくて軽い

  • 半幅帯や兵児帯はカジュアルでラクに締められます

  • 結び方はボリュームを抑えた「貝の口」などがおすすめ

夏の着物は「暑さ=我慢」ではありません。

素材・肌着・小物選びと着付けの工夫で、涼やかに快適に過ごすことができます。


見た目も涼しげで季節感を感じられる夏着物は、日本の夏を楽しむ最高の装いです。

ぜひこの夏は、あなたらしい工夫を取り入れて、心地よく美しい着物姿で過ごしてみてくださいね。

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引用元:【戎堂】公式サイト

 

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