自分に合った着物サイズの選び方|中古着物の相場と失敗しない購入ポイント
2026.06.21
着物を選ぶうえで意外と見落としがちなのが「サイズ」です。洋服と違い、着物は多少の調整ができるとはいえ、身丈や裄、袖丈が合っていないと着姿が崩れたり、着付けにストレスを感じてしまうこともあります。
また、中古着物を検討している方にとっては「サイズが合うかどうか」と同時に「相場感」も重要なポイントです。状態や素材、産地によって価格が大きく変わるため、基準を知らないまま購入すると損をしてしまう可能性もあります。
この記事では、自分に合った着物サイズの選び方から、中古着物の相場の目安、購入時に失敗しないためのチェックポイントまで分かりやすく解説します。初めての方でも安心して選べるよう、実践的な内容でお届けします。
なぜサイズ選びが重要なのか?

着物は、日本の伝統的な衣装として、今も多くの場面で親しまれています。
最近では、カジュアルに楽しむ人も増え、中古着物の人気も高まっています。
しかし、いざ着物を選ぼうと思ったときに多くの人がつまずくのが「サイズ選び」です。
洋服と違って、着物にはS・M・Lといった表記がなく、「身丈」「裄丈(ゆきたけ)」「袖丈」「前幅」「後幅」など、独自のサイズ感覚が必要になります。
見た目では「大丈夫そう」と思っても、実際に着てみると「袖が短い」「おはしょり(腰の折り返し部分)が取れない」などの問題が出ることもあります。
特に中古着物の場合、仕立て直されていたり、前の持ち主の体型に合わせて作られていたりするため、サイズのばらつきが大きく、注意が必要です。
着物は基本的に直線裁ちで構成されており、ある程度は着付けで調整できるとはいえ、体型に合っていないと着姿が不自然になりがちです。
たとえば、裄丈が短いと手首が大きく見えてしまったり、身丈が足りないとおはしょりが取れず、着崩れしやすくなったりします。
また、着物は「着姿の美しさ」が重視される文化です。サイズが合っていないと、せっかくの着物姿が台無しになってしまうこともあります。
体型に合ったサイズを選ぶことは、見た目だけでなく、着心地や動きやすさにも直結するのです。
これから着物ライフを楽しみたいと思っている方にとって、自分にぴったりのサイズを知っておくことはとても大切。
中古着物だからこそ、慎重にサイズを見極めて選ぶことが、満足のいく一枚との出会いにつながります。
次回は、着物の基本サイズと測り方について詳しくご紹介します。
着物の基本サイズとは?

着物選びで最も大切なのが、自分に合った「サイズ」を正しく知ることです。
洋服のようにS・M・Lという規格がない着物は、「寸法(すんぽう)」と呼ばれる独自のサイズ基準があります。
ここでは、着物の基本的なサイズ項目と、それぞれの測り方についてご紹介します。
主な着物のサイズ項目
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身丈(みたけ)
着物の背中心の長さで、襟元から裾までの縦の長さです。女性の場合は「身長と同じくらい」、男性の場合は「身長-25cm程度」が目安です。 -
裄丈(ゆきたけ)
首の付け根から肩を通って手首までの長さで、着物の袖の位置を決める大切な寸法です。腕が長めの方は特に注意が必要です。 -
袖丈(そでたけ)
袖の縦の長さ。一般的な既製品では49cm前後が多いですが、振袖やアンティーク着物では60cm以上のものもあります。 -
前幅・後幅(まえはば・うしろはば)
着物の前面・背面の身頃の幅です。これらの幅が狭すぎると胸元や腰回りがきつく感じ、広すぎると着崩れしやすくなります。
自分に合うサイズの測り方
着物を購入する前に、自分の寸法を測っておくことが大切です。
以下の道具があれば簡単に測れます。
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メジャー(布製がおすすめ)
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鏡(背中や肩を確認するため)
【測定のポイント】
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身丈 首の後ろの骨からかかとまでの長さ
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裄丈 首の付け根から肩を通って手首のくるぶしまで
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袖丈 肩の付け根から希望する袖先まで
初めて測る方は、和裁士や着物店で測ってもらうのも安心です。
中古着物ではどう見る?
中古着物のネットショップやフリマアプリでは、上記のサイズが記載されていることが多いので、必ずチェックしましょう。
「着丈◯cm・裄丈◯cm」といった表記に、自分の体型と照らし合わせて選ぶのが基本です。
正しいサイズを知ることで、着物選びがぐっとスムーズになります。
次回は「中古着物のサイズ選びのポイント」について解説します!
中古着物のサイズ選びのポイント

中古着物は、新品にはない風合いやデザインの魅力があり、価格も手頃で人気があります。
しかし、中古だからこそ「サイズ選び」には一層の注意が必要です。
新品とは違い、同じ種類の着物でも寸法にバラつきがあるからです。
なぜ中古着物のサイズはバラバラなの?
着物は、基本的に「一人のために仕立てられる」ことが多いため、すべてがオーダーメイド。
中古で出回る着物は、前の持ち主の体型や好みに合わせて作られているため、標準的なサイズとは限りません。
また、リサイクルやアンティーク着物の中には、洗い張りや仕立て直しをされていたり、長年の保管で少し縮んでいるものもあります。
見た目ではわかりにくいため、寸法をしっかり確認することが重要です。
試着ができない場合のチェックポイント
中古着物の購入先としては、ネットショップやフリマアプリが多いですが、試着できないことがほとんど。
そこで確認すべきポイントは次のとおりです。
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商品ページのサイズ表記を細かく確認
「身丈」「裄丈」「袖丈」「前幅」「後幅」の5点が記載されているかをチェックしましょう。特に裄丈と身丈は着姿に大きく影響します。 -
自分の寸法と照らし合わせる
自分の体の寸法を事前に把握しておき、購入前に「あと何cm余裕があるか」「おはしょりが取れるか」などを確認する癖をつけましょう。 -
誤差や仕立て直しに注意
中古品には多少の誤差があるもの。特にアンティーク着物は標準より小さいことが多いので、身長160cm以上の方は特に要注意です。 -
「身長〇cm向け」などの記載は参考程度に
お店によっては「150~155cm向け」といった表記をしていますが、体型や着付けの仕方によって適正は変わるため、あくまで目安と考えてください。
サイズ以外の確認も忘れずに
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しみ・汚れ・ヤケの有無 写真や説明文でチェック
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素材の記載 ポリエステルか正絹かで着心地が大きく変わります
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仕立ての種類 広衿かバチ衿か、裏地がついているかどうかも確認
中古着物を素敵に着こなすには、サイズ確認が第一歩。
見た目の好みだけで選ばず、「体に合うかどうか」も意識して選んでみましょう。
次回は「身長・体型別おすすめサイズ早見表」をご紹介します!
身長・体型別おすすめサイズ早見表

着物選びで迷いやすいのが、「自分の体型に合ったサイズはどれ?」という疑問。
中古着物は一点ものが多いため、サイズ選びの基準を知っておくことがとても大切です。
ここでは、身長や体型別にどのような寸法を目安にするとよいかを、わかりやすく解説します。
基本のサイズ目安(女性用)
| 身長 | 身丈(目安) | 裄丈(目安) |
|---|---|---|
| ~150cm | 約145〜150cm | 約62〜64cm |
| 151~155cm | 約148〜155cm | 約63〜65cm |
| 156~160cm | 約153〜158cm | 約64〜66cm |
| 161~165cm | 約158〜162cm | 約65〜67cm |
| 166cm~ | 約160〜165cm | 約66〜69cm |
※あくまで目安です。体型や着付けの方法によって調整は可能です。
体型別サイズ選びのポイント
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小柄・細身の方
→ アンティーク着物や昔の仕立てのものが合いやすい傾向があります。ただし、裄丈が短くなりがちなので注意。袖口が手首より上に来ないか確認しましょう。 -
高身長の方(165cm以上)
→ 身丈160cm以上、裄丈66cm以上の着物を選ぶと安心です。現代仕立てや未使用品から探すと、サイズが合いやすくなります。 -
ふくよか体型の方
→ 前幅+後幅が合計60cm以上あるかを確認しましょう。幅が足りないと着崩れやすく、帯まわりも苦しくなります。
こんな着付けテクも活用
サイズが少し足りない場合でも、以下の工夫で対応できることがあります。
-
裄が短い → 長襦袢の袖でカバー
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身丈がやや短い → おはしょりを浅めにして、伊達締めで調整
-
前幅が足りない → 伊達締めでしっかり押さえ、着崩れ防止
中古着物はサイズがぴったり合わないこともありますが、ちょっとした工夫や小物を使うことで、きれいに着こなすことが可能です。
自分の体に合ったサイズ感を把握しておけば、ネットでも安心して中古着物を選ぶことができます。
次回は「中古着物の相場価格」について解説します!
中古着物の相場価格をチェック!

中古着物は、手軽に和装を楽しめる魅力的な選択肢です。
しかし、着物初心者の方にとっては「どれくらいの価格が妥当なの?」「高すぎたり安すぎたりしないか不安…」という声も多く聞かれます。
ここでは、中古着物の種類ごとの相場価格と、価格に影響するポイントをわかりやすく解説します。
着物の種類別・中古相場の目安
| 種類 | 相場価格(参考) | 特徴 |
|---|---|---|
| 小紋 | 2,000~8,000円 | 普段着・街歩きに最適。柄のバリエーションが豊富。 |
| 紬(つむぎ) | 3,000~15,000円 | カジュアルな場面向き。産地によって価格差あり。 |
| 訪問着 | 5,000~30,000円 | フォーマル対応。状態が良いものは高価。 |
| 振袖 | 10,000~50,000円 | 成人式・華やかな場面向き。サイズ選びが重要。 |
| 留袖 | 8,000~30,000円 | 結婚式など格式ある場面で着用。黒留袖はやや高め。 |
| アンティーク着物 | 3,000~20,000円 | 昭和初期〜大正時代の品。個性的な柄が人気。 |
※価格は状態・仕立て・ブランドなどにより大きく変動します。
価格に影響する主なポイント
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状態の良さ
シミやヤケが少なく、裏地や袖口がきれいなものほど高価になります。未使用品(しつけ付き)は高めの傾向。 -
素材の違い
正絹(しょうけん)は高級素材で価格が上がります。ポリエステル素材は安価で扱いやすいですが、見た目や風合いはやや劣ることも。 -
仕立てやサイズ
現代的なサイズ(裄丈65cm以上・身丈160cm以上)の着物は需要が高く、相場も上がりやすいです。 -
有名産地や作家物
大島紬、結城紬、京友禅などのブランド着物、また著名作家の作品は数万円〜数十万円になることもあります。
安すぎる着物には注意!
相場より極端に安い着物は、シミが目立つ・裏地が破れている・洗い張りが必要といったリスクも。
写真や説明文をよく読み、返品ポリシーを確認しましょう。
中古着物は「価格×状態×サイズ」のバランスで選ぶのがポイント。
自分の用途や予算に合った一枚を見つけて、着物ライフをもっと楽しみましょう!
おすすめの中古着物ショップと選び方

中古着物を購入する際、どこで買うかによって、品質や満足度は大きく変わります。
ネットでも実店舗でもたくさんのお店がありますが、初めての方にとっては「どこが信頼できるの?」「どんなお店が自分に合っているの?」と迷ってしまいますよね。
ここでは、初心者にも安心な中古着物ショップの選び方と、おすすめの購入先をご紹介します。
中古着物ショップの選び方
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サイズ表記が明確で丁寧
→「身丈」「裄丈」「袖丈」「前幅・後幅」などがしっかり記載されているお店は安心。体型に合うか判断しやすくなります。 -
写真が多く、状態が詳しく説明されている
→ シミ・汚れ・ヤケなどの情報が正直に書かれているかがポイント。拡大画像が見られるとより安心です。 -
返品・交換対応がある
→ 特にネット購入の場合、試着ができないため、返品ポリシーの有無を必ず確認しましょう。 -
レビューや口コミが良い
→ 実際に利用した人の声はとても参考になります。「対応が丁寧」「梱包がきれい」といった細かい評価も見ておきましょう。
中古着物は「どこで買うか」で満足度が大きく変わります。
信頼できるお店を選べば、長く着られる一枚にきっと出会えるはず。
次回は「購入後のチェックポイントと保管方法」についてご紹介します!
購入後のチェックポイントとお手入れ・保管方法

中古着物を手に入れたら、まずは「状態チェック」と「正しいお手入れ・保管」を行いましょう。
購入時はきれいに見えても、見落としがちなシミや匂い、ほつれなどがあることもあります。
また、正しい保管をしないとカビや虫食いの原因になるので注意が必要です。
購入後すぐに確認したいこと
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シミ・汚れ・ヤケ
→ 明るい場所で広げて、表地と裏地をくまなく確認。特に襟・袖口・裾・背中に注目。気になる場合は、早めに専門クリーニングへ。 -
匂い
→ 古着特有の防虫剤の匂いやカビ臭がすることも。風通しのよい日陰で数時間干すと、かなり軽減されます。 -
ほつれ・糸の緩み
→ 縫い目がほつれていないかをチェック。軽度であれば自分で直せますが、大きい場合は和裁士に相談を。 -
サイズの確認
→ 実際に羽織ってみて、裄丈やおはしょりの出方をチェック。イメージ通りに着られるかを確認しましょう。
着物のお手入れの基本
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着用後はすぐに陰干し
→ 湿気や汗を飛ばすため、風通しの良い場所で1日干します(直射日光は避ける)。 -
軽い汚れは乾いた布でポンポンと
→ 水拭きや強くこするのはNG。しみ抜きが必要な場合は、専門店へ。 -
クリーニングは「丸洗い」より「汗抜き」「しみ抜き」など部分対応がおすすめ
→ 必要な処置だけをすることで生地の傷みを防げます。
着物の保管方法
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たとう紙に包む
→ 通気性がよく、着物をきれいに保てます。数年経ったら新しいものに交換すると◎。 -
防虫剤・乾燥剤を併用
→ においが強すぎないタイプを選び、直接触れないように入れます。 -
保管場所は「湿気の少ない暗所」
→ クローゼットや押し入れの上段が理想。湿気がこもらないよう、ときどき風を通しましょう。
着物はちょっとした手間でぐっと長持ちします。
購入後のひと手間を惜しまないことで、次に着るときも気持ちよく楽しめますよ。
次回は最終回「自分サイズの着物選びで着物ライフを楽しもう!」です!
自分サイズの着物選びで着物ライフを楽しもう!

着物は、ただ「着る服」ではなく、日本の美意識や季節感、そして自分自身を表現できる特別な装いです。
中古着物なら、気軽に始められる上に、個性豊かな一点ものにも出会えます。
大切なのは、自分の体型に合ったサイズを選ぶことと、少しの知識と工夫を持って選ぶこと。
それだけで、着物ライフはぐっと楽しく、心地よいものになります。
ここまでのポイントをおさらい
-
自分の体型を知ることから始めよう
身長や裄丈、前幅・後幅を測ることで、自分に合う着物が見つけやすくなります。 -
中古着物はサイズも価格も多種多様
特に中古市場ではサイズがまちまちなので、「必ず寸法を確認する」ことが大切です。身丈・裄丈・幅など、着物の基本寸法を理解しておきましょう。 -
身長や体型別のサイズ目安を参考に
身長や体型に合ったサイズ表を活用すれば、通販でも失敗しにくくなります。少しの工夫で「ぴったり見せ」も可能! -
信頼できる中古着物ショップを選ぶ
サイズや状態の情報がしっかり明記されているショップは安心。初心者向けのサービスが充実したお店を選びましょう。 -
購入後のチェックとケアも忘れずに
届いたら、シミやにおい、サイズの最終確認を。適切な保管で着物を長持ちさせましょう。
着物は「完璧」を目指さなくてOK
着物初心者にありがちなのが、「サイズがぴったりでないといけない」「きっちり着ないと失礼では?」という不安。
でも、着物には“遊び”や“余裕”があり、少しくらいの誤差や着付けの工夫で、十分に美しく着こなせます。大切なのは、自分が気持ちよく着られることです。
着物ライフは自由で楽しい!
お出かけ着として、趣味として、または日常のちょっとした楽しみとして…。
中古着物は、気軽に和装を取り入れるための最良の選択肢です。
あなたにぴったりの一枚が見つかれば、きっと着物がもっと身近に、楽しくなるはず。
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